ブルースとアベノミクス

若い人ほどアベノミクスを継続したほうが良いのではないかという意見がある。安倍総理はすごい人だ。今度も票を入れよう。そんな声が周りから聞こえてきたのはあの深淵の中から救い出された瞬間のことだった。その日は雨が降っていて大通りに車がしぶきをあげていたがなぜだか音は全く聞こえなかった。車の水しぶきが目の前で来て、私の顔にかかるかと思ったその瞬間壁みたいなものが目の前にあって私には雨がかからなかった。それは会社のデスクの窓だった。私は寝てたのだ。今日は出勤日で会社に朝早く出て電車は少し人身事故で止まっていましたからというわけでもないのだけど、私の心は憂鬱だった。しかし水しぶきがかかるかなと思った瞬間私の頭のなかにはブルースが鳴り響いた。なんでだろうと思ったが目の前にキーボードがあって(それはなぜかmac式だと気づいた、一番はしにオプションやらコマンドやらが書いてあるからだ。いつもはwinodws式のはずだったのだけど、誰かが私に内緒で変えたんだろうか?変えたんなら変えたと私にメールでもいいから教えてほしい。例えば昔いて今は退職なされた高山さんは私にいつも毎日20通のメールを私に送ってきてすごく面倒で無視してたらけちょんけちょんに怒られた。あれくらい送られると正直私も参ってしまうが、それでも誰も送ってこないとなると逆に寂しい。昔は旦那も毎日愛してるよとメールを送ってきたが最近はまったく送ってきやしない。今彼はミャンマーで競売をやっていて、しばらく家に帰ってこない。国家的プロジェクトだからと彼は言ってたが私にとって国家的であるか地域的であるかはどちらでもいい。たいして給料が変わるわけでもないし。しかしテレビをこの前久しぶりにみてたら経済界の重鎮がアベノミクスが成功したというのだ。つまりあなたの給料はこれから爆増するとのこと。本当かなあ。つまりミャンマーで競売しているのか遊んでいるのかよくわからない旦那の給料はあがり、今ある住宅ローンも早く返せて、さらには子どもたちを夢の私立中学に入学もさせて。。。)、そんなこんなを考えていたら、頭がぼーっっとして来て、偶然エンたキーかタブキーかスペースキーかファンクションキーかわからないが、押してしまったようなのだ。鳴り響いたのは1950年台のアメリカのシカゴの曲。しかし一番驚いたのは曲の中のセリフで安倍ちゃんと聞こえてきたことだった。正確に言うとABECHANで、Bにアクセントがあった。「・・とかで・・・お話したんですけど」・・後ろでそんな話し声がした時に激しいナイフのようにブルースが私の耳をつんざき、遙かなる時空の中で意識がスパイラル状に駆け巡り怒号と悲しみの叫び声の中、私は絶えた。